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高齢者の臨床検査値の見方・考え方

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商品番号156
価 格定価(本体 ¥2,500円+税)
編 集監 修
佐守 友博(株式会社日本食品エコロジー研究所)
高橋  浩(株式会社ファルコバイオシステムズ)
編 集
ラボ検査研究会
発行年月平成28年10月発行  特集156号
詳 細本書は,高齢社会に突入した我が国の医療に資することを目的として書かれている。
 臨床検査医学を研鑚し,多くの検査センターを牽引してきた臨床検査技師と臨床検査医が贈る,高齢者の臨床検査値の特徴と読み方を提示した一冊である。
 臨床検査の標準化が進み,共用の基準範囲が40項目もの臨床検査に対し設定できるようになってきた時代をふまえて,まず,我々は検査センターに持ち込まれる検体の安定性と検査センター間のデータの互換性を確認する作業を行った。そのうえで検査センターに寄せられる膨大な数の検体のデータをまとめることで,高齢者の臨床検査値をどう見るかどう読むかを解説したのが本書である。
 大小の病院や診療所から集められてくる検体のほぼ半分が66歳以上の高齢者の検体である。血液学的検査5項目と生化学的検査14 項目の計19 項目について,およそ163 万テスト分の検討を行った。本書を読まれた方は今回検討したデータをみて,「高齢者は年齢と共にこういうふうに変化していくのだ」とか,あるいは「この検査項目でみると,こういうふうなデータの人達が長生きするのか」とか,「この検査値の高い人は生き残れないから,加齢とともに下がっているのかな」といった見方をしたり,「この検査項目は,加齢による変化がないんだ」とか,「若いときには性差があったのに加齢とともに男女差がなくなるんだ」といった見方をしたりするかもしれない。また,参考のために付表に記した各項目の年代別・性別の検体数をみて,「91 歳以上の検体数をみると,圧倒的に女性の方が多いのが判った。男性より女性の方が寿命が長いのを実感した。」などの見方をする人も出てくると思う。ぜひ,高齢者の検査成績の特徴を自分なりにとらえていただきたい。
目 次第1章
1. 高齢者の臨床検査値に興味を持たれたみなさんへ
2. 高齢者の検査値に基準範囲はあるのか?
3. 臨床検体19 項目のデータを俯瞰して
4. 臨床検体と健診検体の両データを見て
第2章
1. 19 項目の検査値の加齢変化
 血球計数検査5項目 ( 血液中にある細胞成分の数や量)
  RBC( 赤血球数)
  Hb( ヘモグロビン量)
  Ht( ヘマトクリット値)
  WBC( 白血球数)
  PLT( 血小板数)
 酵素活性検査4項目 ( 血清中に含まれる各種臓器で産生される酵素類の活性)
  AST( アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
  ALT( アラニンアミノトランスフェラーゼ)
  ALP( アルカリ性フォスファターゼ)
  GGT( γ - グルタミルトランスペプチダーゼ)
 含窒素成分検査2項目
  UN( 尿素窒素)
  CRE( クレアチニン)
 脂質関連検査4項目 ( 脂質代謝を反映する血清中の脂質)
  T-CHO( 総コレステロール)
  TG( 中性脂肪)
  HDL-C( HDL コレステロール)
  LDL-C( LDL コレステロール)
 蛋白検査2項目 ( 血清中に含まれる蛋白質の総量とアルブミン量)
  TP( 総蛋白)
  ALB( アルブミン)
 糖代謝検査2項目 ( 血糖値と糖化ヘモグロビンの量)
  GLU( グルコース)
  HbA1c( ヘモグロビン A1c)
2. 高齢者の検査値(19 項目)の傾向と考え方
  血球計数検査5項目
  臨床検体では加齢により顕著な低下傾向を示す赤血球系3項目 (RBC,Hb,Ht)
  臨床検体では加齢により軽度の低下傾向を示す血小板数 (PLT)
  臨床検体では加齢による特徴的な変動のない白血球数 (WBC)
  生化学的検査14項目
  臨床検体では加齢により上昇する3項目( ALP,CRE,UN)
  臨床検体では加齢により低下する2項目( TP,ALB)
  臨床検体では加齢による低下に特有の性差を示す2項目 (LDL-C,T-CHO)
  臨床検体では性別により加齢変化に違いを示す3項目 (GGT,TG,HDL-C)
  肝細胞障害を反映する2つの逸脱酵素( AST,ALT)
  糖代謝異常を反映する2つの検査( GLU,HbA1c)
  さいごに
3. 健康診断のデータからみた65 歳以上の臨床検査値
4. これらのデータは臨床でどのように使えるか,期待できるか
5. 臨床検査の今日まで,そして,これから
資料編
1. 施設間の検査データの安定性と互換性について
検体採取から測定までの各種保存法による測定値の安定性
ラボ研各施設の測定値の互換性(クロスチェックによる一致度)
2. ラボ研と私−その生い立ちとこれからについて−
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